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 10月11日(水)に渋谷区立大向区民会館で第3回Rightsフォーラムが行われました。今回は、都立武蔵高校教諭の松田隆夫さんに「高校生の模擬選挙から政治教育の課題をさぐる」というテーマで講演していただき、それを踏まえてフリーディスカッションを行いました。30名を超える参加のなか講演・ディスカッションの内容とも充実したものとなり、懇親会まで議論と交流がつづきました。
 松田隆夫さんは1989年より、高校生を対象に模擬選挙を行っています。これは、実際の公職選挙が行われる直前に、実在の候補者に対して、高校生に投票させるものです。実際の公職選挙に影響を与えないために、模擬選挙結果は実際の公職選挙が終了した後に公表されるのですが、この模擬選挙が実際の選挙結果とよく似ていることから、注目を集めています。
 私が模擬選挙をはじめた動機は、6月の選挙でも顕著に表れましたが、若い人ほど投票しないという状況をなんとかしたいという気持ちからでした。高校で政治経済を教えているものとしての責任も感じていました。実際に模擬選挙を始めようとすると、特定政党に偏向した教師が実際の公職選挙に影響を与えるためにやっているのではと、選挙管理委員会から止めて欲しいとのクレームがきました。私としては全然そういうつもりはなくて、若者が積極的に政治に関心を持ち、投票することによって少しでも日本の政治が良くなればと思ってやっているわけです。選管も若い人の低投票率に頭を悩ませていたわけですから、徐々に理解を示してくれるようになりました。
 私は11年間模擬選挙を続けてきたわけですけど、高校生の政治意識はきわめて高いということがわかりました。いずれの結果を見ても言える事ですけど、実際の選挙結果と大変よく似ています。6月の総選挙の比例代表では、民主、社民、自由が議席を伸ばしました。その直前に行った模擬選挙でも同じような結果がでました。今回の選挙で言えば、まあいわば無党派層と呼ばれる、非常に政治意識の高い層が動いたことによって、選挙の結果に大きな影響を及ぼしたと言われました。その、どの政党にも組織的なつながりがなくて、自分の目で見て自分の頭で判断をし、行動している無党派層と呼ばれる非常に高度に成熟した政治層と、高校生が同じ投票行動を取っているっていうことがわかります。Rightsは18歳に選挙権年齢を引き下げる運動をしているようですが、18歳にはまだ政治的判断能力が備わってないから選挙権年齢は引き下げるべきではないという反対意見を聞いていると思います。しかし、私が模擬選挙の結果から、その意見に対してはNOと言わざるを得ません。ただ、18歳の時点では政治的なセンスを持っているのに、実際に選挙権をもつ20歳になると冷めてしまっていることが多いです。やっぱりこれはタイミングの問題なのでしょうか。それを考えると、学校で学んだ政治的センスをすぐに生かすためにも選挙権年齢は18歳、いや16歳でもいいと思うのです。Rightsの運動には大賛成です。

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NPO法人Rightsは、「未来を長く生きる若者は未来の決定により大きな責任を」との思いから、選挙権・被選挙権年齢の引き下げと政治教育の充実を2つの柱に、2000年から若者の政治参加をめざし活動してきました。

現在は、政治教育や若者政策の提言、政治家への働きかけに加え、自治体における若者参画プログラムの拡充、学生・若者団体への支援・助言などの活動を行っています。