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 8月17日(木)に東京ボランティア・市民活動センター(飯田橋)で第2回Rightsフォーラムが行われました。今回は、中央大学教授の広岡守穂さんに「若者が政治に関心を持つということ」というテーマで講演していただき、それを踏まえてフリーディスカッションを行いました。お盆明けで多くの学生が帰省していると思われましたが、参加者は30名を超え、多いに盛り上がりました。
政治腐敗をなくすには若者の政治参加が必要
 政治腐敗をなくすためには常に政権交代が起こりうる状況をつくることです。新しく政権についた政党が前の政権党の悪事を暴くからです。いつ政権交代が起こるかわからない緊張感が、デモクラシー、腐敗をなくすという意味で非常に重要なんです。日本にはそれがないから、いつまでたっても汚職がなくならないのです。何によって政権交代が起こるのかという議論がありますが、ベレルソンという学者が 『Voting』という本の中で「政治にあまり関心を持っていない政治的ミーハーこそ、民主主義にとっては極めて重要な人たちだ」と書いています。政党支持が固くない人が政権交代をもたらすという説があります。つまり政治に詳しくない人たちは支持政党をころころと変えるから、共和党が駄目だと思ったら民主党に投じるし、共和党を勝たせようと思ったら共和党に投じます。そこに政権交代が起こる可能性があるわけです。すると新しい人を当選させる力ってどこから出てくるのかというと若い人たちからなんです。まだ政治にウブで選挙運動もしたことがない人、政治家も誰が誰だか同じに見える人、政治家変わったって政治は変わりそうにないと思っている人、そういった人たちのそれでも少しは政治に良くなって欲しいと恐る恐る投じている一票は、実はある意味ものすごくセンシティブな一票だと言えます。逆に政治にある程度慣れた人、経験を積んだ高齢者ほど政党支持は変わりにくくなります。そういった意味で、若者は政治を変えていく力を持つのです。
投票だけが政治行動ではない
 1960年代の反体制的風潮の中、当時の学生は大変大きな力を持っており、フランスや韓国では学生運動によって政権が倒されました。日本でも60年代から70年代にかけて学生運動が活発でした。かつて学生運動は非常に大きな高まりを持ち、政治に大きな発言力を持ちました。選挙に投票することだけが政治行動ではないのです。 我々本当に間違えやすいのですけども。投票は代議士を選びますけども、大した問題ではないのです。むしろ議会の外で、院外行動とも言いますけれども、いろんな活動が起こるのが政治なのです。日々政治はあるわけですから。とくに若い世代でそういう活動が弱くなったという印象は否めないと思います。かつては軍縮学連やピースボートなどいろいろ面白い活動がありました。選挙に出たり、政党支持したりって活動ではないけれども、明らかに世の中を変えていこうとする志は見える。それまではそういう活動を若い人達は必ずやってきたけれども、それが80年代から90年代にかけてすごく弱くなっている。多くの学生は政治に関心を持つなんてつまらない、怪しい、一種のカルトというか宗教にのめり込むような、そんな目で学生運動を見ていたと思いますね。ヘルメットを被り、タオルで覆面をし、ゲバ棒を振るうといったイメージがいわゆる一般学生のなかにあったのでしょう。80年代から90年代にかけてはそういう意味で、しらけた時代でした。90年代後半になって、あらためて学生達の動きが出てきて、驚きとともに、期待をしています。昔の学生に比べて今の学生は極端に演説が下手になりましたけれども、Rightsのみなさんにはぜひぜひ希望を持てるような活動をしていただきたいと思います。

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NPO法人Rightsは、「未来を長く生きる若者は未来の決定により大きな責任を」との思いから、選挙権・被選挙権年齢の引き下げと政治教育の充実を2つの柱に、2000年から若者の政治参加をめざし活動してきました。


現在は、政治教育や若者政策の提言、政治家への働きかけに加え、自治体における若者参画プログラムの拡充、学生・若者団体への支援・助言などの活動を行っています。